師走の日々徒然

もともと小学生のときから『国語』の教科が好きだった。趣味のひとつが読書なので、今でも電車に乗る時はバッグに文庫本を入れている。そうそう大学では『源氏物語』を専攻していた。

主人公の光源氏にはまったく興味がなく、彼の周囲に散りばめられている女性たちのほうに意識が向いていた。紫式部は天才と言われるだけあって、各章で答えや結論などを出さずに読み手の想像力に任せる書き方をしている。そして400人もの登場人物を描き分ける力量は実に素晴らしい!

さて、作家でありミュージシャンのさとうみつろうさんが言うには「日本語を話せるだけで右脳と左脳の釣り合いがとれる」のだそうだ。

外来語は日本人の脳をスル―するらしい。例えば「キープしておいてね」と言われると、脳は『キープ』という言葉を受けつけない。しかし「お取り置きしておいてね」と言われると、はい!了解! と、するりと脳が受けつけるのだ。これって、すごいな。外来語使いまくりの小学校の先生の言う言葉は、生徒たちの脳から「通り抜け」されてしまうのだから。

発する言葉を意識して大切にしたいなぁ、と2024年師走も半ばを過ぎて、自分に言い聞かせている。これも何か意味があるのだろう。

まさに言葉は生きている!