理子 一日カメラマン!
6月23日、滋賀で初めていろいろなジャンルの「和の世界」を1日で観賞できる
「日本芸能の集い」が、大津市の能舞台で開催された。
今回はお友達の「日本百人一首舞の演者」である勘孫奈さんのオファーで、カメラ
マンとして関わった。
「和」のショーといえば、失礼な話だが「眠くなる」「長く見ていられない=退屈」
というイメージであった。
あやまります。「ごめんなさい」。
なんのなんの、歌あり舞いあり、老若男女がステージで溌剌と日頃の自分の成果を
発表していた。しかも奥が深い。
外国の場合、文学も芸術も、自分にしかない美のフォルムを完成することが先決だ。
ところが、日本の芸術は、お茶やお花、書に香りにも型がある。このすでに存在す
る型のなかに入っていくことから、日本の美は始まっているのだ。そこから自分ら
しさを表現することが、いかに難しいのかわかっていきながら、もがいて成長してい
く。
これは私が書道を学んでいたときに、よく先生が口にされていた言葉。
書いても書いても、終わりがないのだが、初めて書いた字と今書いている字と比較
すると、明らかに成長している。7年続けて、ようやく「字を美しく書く」よりも
「余白の美」を頭の片隅において書けるようになった。日々の努力と継続。これし
か上達する方法はないのだ。わかっちゃいるけど実践できない。
日々に成功する人は人生に成功する、だ。