日本人で良かったよ

令和を迎えて1か月半、今更ながら日本という国について考えた。最近私がお会いす
る方々が、日本という国の素晴らしさ、美しさを口にされる。愛国心にあふれた人
と、これだけ多く出会うことも何かの導きかもしれん、と感じたからだ。

日本では99年使われた家具や道具には付喪神(つくもがみ)という神様が宿ると
言われている。大陸から仏教が伝わる前は、日本は自分たち特有の神々を信仰して
いた。太陽や月、海、山、川、風や雨といったあらゆる場所に神様はいると考えら
れていたのだ。

そういえば私が幼い頃、祖父母がよく「あそこの月にも、この石にも神様がいてるん
だよ。だからね、悪いことをして誰も見ていないと思っていても、ちゃんと神様が見
ているんだよ」と言い、今思えば素晴らしい教育をしてくれた。

神様は自然のなかだけでなく、建物のなか、台所やトイレにもいると日本人は考えてい
た。

かくいう私も毎朝トイレ掃除をしながら「トイレの神様、私にもっとお金が運ばれ
てきますように」な~んて、心の中でお願いしている。

いや、まじでトイレの神様、本当にお願いします!

 

諸外国には、そのような教えは伝えられていない。だから、ヨーロッパにもアメリ
カにも付喪神はいないのだろう。

だって、そういうモノがいると信じる民がいなければ、神々は存在しないのだから。
だから日本人ってすごい民族だ。病気ですらも神様扱い、ご先祖様も神様扱い。

疱瘡という病気が流行したときには、「疱瘡の神様」と奉ってお供えをした。
恨みを抱いて死んだ人を神様として敬った。
菅原道真さんなどは現代でも「学問の神様」として尊ばれているのだから。

               (菅原道真公)

キリスト教国では「主」が絶対の唯一神。それ以外に神はいないらしい。
したがって死んでしまった人間を神様あつかいする日本という国民性は、信用で
きない国であると位置づけられているみたい。

ふ~ん。あっ、そうなのね。日本の国民性は特別なんだ。

そう!私は日本で生まれ、日本人として生き、日本人として死んでいくことを誇り
に思う。

いやあ、我ながら満足の結論にたどりついた。